第3回:USDTを運用する方法(Bybit・MEXC編)

目次

なぜCEX(中央集権型取引所)で運用するのか

USDTは価格変動が少ないステーブルコインなので、資産を安定させたい人や、暗号資産の価格変動リスクを抑えつつ利回りを得たい人に向いています。
購入したUSDTをただウォレットで保管しておくよりも、「セービング / ステーキング /フレキシブル・定期運用」などで使うことで、資産を少しずつ増やすことができます。USDTは利回りが4%を超えることもあり、ドルや日本円を銀行などに預けるよりもずっと高い利率です。

しかし、ここで大事なのが、「どこにUSDTを保管して運用するか」という点です。ウォレットには大きく分けて以下の2種類があります。

  • ノンカストディウォレット:自分が秘密鍵を完全に管理するタイプ。自由度は高いが、秘密鍵を失うと資産を復元できないリスクがある。
  • カストディウォレット(CEXが提供するウォレット):取引所が管理するウォレット。秘密鍵は自分で管理できない代わりに、パスワードを忘れたり端末を紛失しても資産を復旧しやすい。

初心者の方にとっては、CEX(中央集権型取引所)のウォレットを利用して運用しておく方が安心です。特にBybitやMEXCのような大手取引所では、運用サービスとウォレットが一体化しており、クリック数回で運用を始められる仕組みが整っています。

つまり、CEXのウォレットで運用することは「利便性」と「安心感」の両立につながります。

BybitでのUSDT運用

Bybitでは「Bybit資産運用」という専用ページから簡単にUSDTを運用できます。2025年9月21日時点のUSDTの利率や運用方法を添付したので確認してみましょう。また、USDT以外にも多くの仮想通貨を取り扱っているので、一度、下のリンクから詳細を確認してみてください。

BybitでUSDTを運用する場合、大きく分けて 「かんたん資産運用」 と 「オンチェーンステーキング」 の2種類があります。それぞれ特徴とメリット・デメリットを理解して、自分に合った方法を選びましょう。

1. かんたん資産運用

概要

  • Bybitが提供する「初心者向けの運用サービス」
  • 積立ステーキング(いつでも解約可能)と 定期ステーキング(期間を固定して預ける)から選べる
  • 数クリックで始められ、複雑な操作は一切不要

メリット

・UIがシンプルで、暗号資産初心者でも迷わない
・積立ステーキングなら、いつでも資金を引き出せる柔軟性
・比較的安定した利回り(例:年率9.69%など)

デメリット

・利回りはオンチェーンステーキングより低めになる場合が多い
・キャンペーン的な超高利回り(例:数百%)は短期的で、必ずしも安定収益にはならない。また、初回特典に限定されることがほとんど。


2. Bybitオンチェーンステーキング

概要

  • ブロックチェーン上で暗号資産を直接ステーキングし、報酬を得る仕組み
  • 通常は「ガス代」や「ノード運用」が必要だが、Bybitが代行してくれるため初心者でも簡単に参加可能
  • ETHやSOLなど人気のPoS銘柄に対応

メリット

・実際にブロックチェーンのステーキングに参加できる
・ネットワークのセキュリティや分散化に貢献できる
・フレキシブルな商品もあり、比較的自由に解除できる

デメリット

・対象銘柄がPoS系暗号資産に限られる(USDTの場合は、オンチェーン資産運用として利率4.1〜8%程度が目安)
・一部商品はロック期間があり、解約できない場合もある

まとめ

  • 手軽に始めたい初心者 → かんたん資産運用
  • ブロックチェーンの仕組みに参加しつつ運用したい → オンチェーンステーキング

どちらも数クリックで開始できるため、まずは少額から試してみて、自分に合ったスタイルを探すのが安心です。
続いて、MEXCの場合を解説します。

MEXCでのUSDT運用

MEXCにも「Staking(セービング)」という形で、USDTを使った運用商品が提供されています。フレキシブル型と固定型(ロック型)の2種類があり、それぞれ特徴があります。最新情報は下のリンクで確認してください。

MEXCのUSDT運用商品概要(公式情報より)

  • フレキシブルセービング(Flexible Savings):いつでも預け入れ・引き出しが可能なタイプ。利用可能な商品のみ表示され、利息の計算方法も明示されています。
  • 固定セービング(Fixed Savings):一定期間資金をロックすることで、利回りが上がるタイプ。早期償還(途中引き出し)が可能かどうかのFAQが設けられており、条件の確認が必要。

メリット・特徴

  • 柔軟性:フレキシブルセービングならいつでも資金を引き出せるため、流動性を保ちつつ利息を得たい人向け。
  • 利回りの安定性:固定型セービングでは、ロック期間を設定することで比較的高めの利率が期待できる。
  • 分かりやすい表示:利用可能な商品のみが表示され、利息の計算方式がFAQで明示されているので透明性が高い。

注意点・デメリット

  • ロック期間中は資金が拘束される固定型:早期償還の有無・ペナルティの有無を事前に確認することが重要。
  • 利回りは商品によって大きく異なる:キャンペーンや通貨、期間等によって大きく変動する可能性あり。
  • ネットワーク手数料(ガス代)など隠れコストに注意:預けるUSDT取得や別通貨を送金する際のコストなども考慮すべき。
  • 取引所リスクあり:Bybitと同様、運営上のリスク(セキュリティ、規制、凍結など)が存在。

まとめ

  • MEXCは利回りの選択肢が多く、条件によっては固定型で優れた収益が期待できる。
  • フレキシブル型を利用してまず慣れるのがおすすめ。
  • 固定型を使うなら、商品内容・ロック期間・早期解約のペナルティなどを公式FAQで十分に確認してから。

BybitとMEXCの比較表(2025年9月時点)

取引所運用方法利回りの目安
Bybitかんたん資産運用4.10%〜777.00%
Bybitオンチェーン運用4.10%〜8.00%
MEXCフレキシブル12.00%
MEXC固定5.00%

まとめ

  • BybitとMEXCは、初心者でもUSDTを簡単に運用できる代表的な海外取引所。
  • Bybitは「かんたん資産運用」と「オンチェーン資産運用」の2本柱。
  • MEXCは「フレキシブル」と「固定セービング」の2パターン。
  • 利回りは常に変動するため、必ず公式サイトで最新情報をチェックすること が重要です。

👉 次回(第4回)では、DeFiウォレットとDEXを活用したUSDT運用 について、概念的な解説とメリット・デメリットの比較を行います。

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